最近CMやニュースで『PCB』という言葉を耳にしませんか?
PCBとは、ポリ塩化ビフェニルの総称で、工業的に合成された化合物です。
PCB廃棄物は、PCBの濃度により高濃度PCB廃棄物(PCB濃度が0.5%以上)と低濃度PCB廃棄物(PCB濃度が0.5%以下)に分類されます。
高濃度PCBは、2023年3月31日までに
低濃度PCBは、2029年3月31日までに
処分することが義務付けられています。
そもそもPCBとは…水にきわめて溶けにくく、沸点が高いなど物理的な性質を有する油状の物質です。
熱で分解しにくい、電気絶縁性が高い、燃えないなど化学的にとても便利な性質がありました。
そのため、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体など様々な用途に使われていました。
代表的な用途として、高圧トランス(変圧器)、高圧コンデンサ(蓄電池)、安定器の絶縁油があげられます。
昭和47年8月以前に製造された業務用・施設用蛍光灯などに用いられた安定器の中には、PCBが入っているものもあります。
国内では、昭和47年までに約54,000トンものPCBが使用されてきました。
しかし、昭和43年にはカネミ油症事件が発生するなど、その毒性が社会問題化しました。
また、PCB廃棄物は食物連鎖などで生物の体内に濃縮しやすいこと、さらに環境中で分解されにくく長距離を移動して、地球規模での汚染(アザラシやクジラ等への蓄積)を引き起こすことが報告されています。昭和49年には製造や新たな使用が禁止されました。
昭和49年に製造や新たな使用が禁止されて以来、PCB廃棄物は40年以上にも及ぶ長期保管のため紛失や漏洩が発生しており、環境汚染の進行が懸念されています。このため、平成13年に『ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別処置法』が制定され、PCB廃棄物の保管事業者は定められた期限までに処分をしなければならなくなりました。
弊社ではPCB濃度が0.5%以下の低濃度PCBの収集運搬を行っています。
県内にPCB収集運搬業者は数社ありますが、弊社ではPCB分析、受変電設備の改修、トランスの重量物の場外搬出、処分が一貫して施工出来ます。
PCB収集運搬だけでなく、新たな高圧受変電設備を設置することができますので、一貫した工事が可能です。
お見積りは無料ですのでお気軽にお問合せください。